普段はポイ活や投資などお金の話が多いこのブログですが、今回は少し毛色の違う話です。
きっかけは、知人の会社の従業員が50人を超えそうになったことで、「産業医をお願いできないか」と声をかけてもらったのですが、当時の僕は産業医を行える状態にありませんでした。
そこで選んだのが、労働衛生コンサルタント(保健衛生)という国家資格です。単位を集めるより試験一発のほうが楽だろうと思い、このルートを選んだのですが初年度は筆記試験で不合格になってしまい結局少し遠回りとなってしまった感はあります。2年目は無事に合格し、今はその知人の会社で嘱託産業医をしています。
この記事では、
- 労働衛生コンサルタント(労コン)とはどんな資格か
- 産業医との違いは何か
- 医師が取得するメリットと、現実的な注意点
- 産業医未経験の精神科医が、筆記試験からどう合格したか(体験記)
をまとめます。
労働衛生コンサルタント(保健衛生)とは
労働衛生コンサルタントは、労働安全衛生法に基づく国家資格です。国家試験に合格し、指定登録機関(安全衛生技術試験協会)に登録して「労働衛生コンサルタント」を名乗れます。
試験の区分は2つあります。
| 区分 | 主な対象・内容 |
|---|---|
| 保健衛生 | 健康管理を中心とした区分。医師はこちらが中心 |
| 労働衛生工学 | 作業環境の工学的対策を中心とした区分 |
業務は、事業場の労働衛生について診断し、その結果に基づいて指導を行うことです。衛生管理の仕組みづくり、リスクアセスメント、衛生教育など、「職場の健康管理を専門家の立場から点検し、改善を提案する仕事」とイメージすると分かりやすいと思います。
医師だけの資格ではなく、労働衛生関連で一定の資格や実務経験を持つ人が受験できます。医師は、後述する科目免除の仕組みもあって、比較的入りやすい立場にあります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 根拠法令 | 労働安全衛生法 |
| 試験 | 筆記試験+口述試験(試験機関:安全衛生技術試験協会) |
| 登録 | 合格後に登録して初めて名乗れる(新規登録手数料20,000円) |
| 主な業務 | 事業場の労働衛生に関する診断と指導 |
試験の概要と、医師の受験ルート
筆記試験の科目(保健衛生)
| 科目 | 形式 |
|---|---|
| 労働衛生一般 | 択一式 |
| 労働衛生関係法令 | 択一式 |
| 健康管理 | 記述式 |
合格基準は総点のおおむね60%以上で、いずれかの科目で40%を下回ると足切りになります。筆記に合格すると、15~20分間の口述試験に進みます。
医師の科目免除
- 日本医師会の「産業医学講習会」、産業医科大学の産業医学基本講座を修了した医師(産業医学ディプロマ)は、申請により筆記試験が全科目免除になり、口述試験から受験できます。産業医学ディプロマは取得すると生涯筆記試験全科目免除となりますが、数か月のコースなので一般の医師が取得するのは難しい場合が多いと思います。日本医師会の産業医学講習会は毎年8月に東京で3日間開催され、受けた年度の筆記試験が全科目免除となります。こちらは毎年人気で講習会参加には抽選に当たる必要があります。
- それ以外の医師は、申請により「労働衛生一般」と「健康管理」が免除可能で、「労働衛生関係法令」の1科目で受験できます。ただし、労働衛生関係法令は難易度が高いため、比較的点数のとりやすい労働衛生一般を同時に受けるという手法もよく使われています。口述しますが僕も2年目は労働衛生一般も同時に受験しました。
スケジュールと費用感
- 受験申請:7月
- 筆記試験:10月
- 筆記合格発表:12月上旬
- 口述試験:翌年1月(大阪・東京の2会場、15分間)
- 最終合格発表:2月下旬頃
- 試験手数料:24,700円
- 合格率の目安(令和7年度・保健衛生):筆記合格率30.5%(受験者642人・合格者196人)、口述合格率43.4%、最終合格者257人
※口述の受験者には筆記全免除ルートの人も含まれるため、合格率は読み方に注意してください。最新の日程・手数料は必ず安全衛生技術試験協会の公式案内で確認してください。
医師が取得するメリット
1. 産業医の要件を満たせる
これが一番大きいメリットです。労働安全衛生規則第14条第2項では、産業医の要件の一つとして「労働衛生コンサルタント試験に合格した者で、その試験の区分が保健衛生であるもの」が挙げられています。
※産業医の要件
産業医は、医師であって、以下のいずれかの要件を備えた者から選任しなければならない
(1)厚生労働大臣の指定する者(日本医師会、産業医科大学)が行う研修を修了した者
(2)産業医の養成課程を設置している産業医科大学その他の大学で、厚生労働大臣が指定するものにおいて当該過程を修めて卒業し、その大学が行う実習を履修した者
(3)労働衛生コンサルタント試験に合格した者で、その試験区分が保健衛生である者
(4)大学において労働衛生に関する科目を担当する教授、准教授、常勤講師又はこれらの経験者
他のルートでは日本医師会の基礎研修を修了する、産業医大の集中講習を受講するというのが一般的ですが、労コンは試験一発で要件を満たせる点と、国家資格としての肩書が残る点、医師会認定産業医と異なり更新も不要な点が強みだと思います。
(本来医師会認定産業医は更新しなくても産業医としての資格を満たすのですが、それを事業所に説明するのが大変だし不審に思われるかもしれないので多くの先生方は更新されていると思います)
この点についてはこちらのブログに詳しいので一読してみてください(もなかのさいちゅうは最近更新が止まってしまっていますが昔から好きでよく読んでいました)
2. 知識が体系的に身につく
労コンでは労働衛生の全体像を一通り学びます。精神科医としては外来でのメンタルヘルス対応には慣れていますが、事業所から見た休職者の扱いについてはそこまで詳しくありませんし、現場ではメンタルヘルス以外の問題も多数扱う必要があります。試験勉強することでこれらを半強制的に勉強することができました。
3. 仕事の幅が広がる(かもしれない)
嘱託産業医に加えて、スポットの衛生診断・指導、衛生教育や講演といったコンサルタント業務の入口にもなります。産業医としてはぺーぺーなのですが、担当者に労コンを持っていると伝えるとそれなりの知識があると認めてもらいやすい印象はありました。
4. デメリットも正直に
- 取得には時間も費用もかかります(僕は合格まで2年かかりました)。
- 取れば自動的に仕事が来るわけではありません。僕の場合は、たまたま知人からの声かけが先にありました。
- 資格と実務能力は別物です。実務は始めてから学ぶことが山ほどあります。
産業医との違い
| 項目 | 産業医 | 労働衛生コンサルタント(保健衛生) |
|---|---|---|
| 扱い | 事業場に選任される「役割」 | 国家試験+登録による「資格」 |
| 選任義務 | 常時50人以上の事業場で選任義務あり | 選任義務はない(事業者が任意に依頼) |
| 要件 | 医師であり、法令の要件(基礎研修修了、労コン合格など)を満たすこと | 試験合格+登録。医師免許は必須ではない(保健師等も登録) |
| 働き方 | 特定の事業場に継続的に関与 | 外部から案件ごとに診断・指導 |
体験記:産業医未経験の精神科医が、2年かけて合格するまで
きっかけ
知人が経営する会社の従業員が50人を超えそうになり、「産業医ができないか」と相談を受けたのが始まりです。50人を超えると産業医の選任義務が発生します。
当時の僕は産業医ができる状態になく、日本医師会の研修で50単位を集めたり集中講座に出席することもなかなか難しい状況にありました。そこでやや不純な動機ではありますが、勉強時間以外には時間の拘束が少なく(筆記1日+口述1日の計2日)、かつ知識も体系的に学べる労コン(保健衛生)を目指すことにしました。
1年目(2024年度):法令1科目で受験し、筆記不合格
医師の科目免除を使い、2024年度は「労働衛生関係法令」の1科目のみで受験しましたが… 不合格でした(15問中7問正答)。
受験や医学部時代の講義の試験も含め筆記試験不合格は初めてだったので割と落ち込みました。
勉強量を減らすために1科目としたのですが、法令は15問しかなく9問取らないと無条件で不合格になります(年によっては8問正答でも合格したという体験記もありますが)。同様の手法で2科目免除、法令のみで受験している人が増えている影響もあるのか、法令は年々難化してかなり細かな部分まで問われるようになっており、勉強量不足と作戦ミスを痛感しました。
2年目(2025年度):法令+一般で受験し、筆記合格
2025年度は「労働衛生関係法令」に加えて「労働衛生一般」も受験しました。労働衛生一般は30問あり、法令と併せて45問なので27問正答で合格となります。ただし、足切りが40%なので法令は6点、一般は12点は最低限とる必要があります。健康管理は記述式で採点も予測が難しいので免除のままとしました。ただしこちらは口述では頻出のテーマもあるので、あとから勉強する必要はあります。
労働衛生一般は医学的な一般知識も多く、医師ならノー勉でも何問かは回答できます。法令と比較すると比較的勉強量と点数のコスパがいいと思います。
臨床の仕事をしながらの勉強だったのでまとまった時間は取れず、仕事終わりや週末などに勉強時間を確保しました。自宅が散らかりすぎて勉強のスペースがないので、サンマルクやスタバなどのカフェをよく利用しました。金を払ってるんだからきちんと勉強しなくては…といういい意味でのプレッシャーがかけられてよかったかもしれません。
いろいろ行きましたがサンマルクが一番使い勝手よかったです。チョコクロも人生初めて食べました。
コジハウスあるあるかもですが家が散らかりすぎてスペースが確保できない&もったいないですが金払って自分にプレッシャーかけるために仕事終わりにサンマルクで腹ごしらえしつつ勉強してきました WiFiとコンセントあるのはいいですね 値段は少し割高かな🤔 優待ごにょらなければよかった…😅 https://t.co/SGxgHoIwqg— ひろし@お得×投資×精神科 (@hiropsy1) September 26, 2025
筆記試験で使った教材はこちらです。
・わかるわかる!第1種衛生管理者試験
労コンに特化した参考書や教科書はありません。基本的に法令や通達が全てなのですが、あまりに範囲が膨大なので、労働衛生初心者はまず衛生管理者のテキストから勉強するのがいいと思います。ただ、労コン筆記試験はこれだけでは太刀打ちできないので、あくまで入り口としてとらえるべきです。衛生管理者のテキストはどれも大きな変わりはないとは思いますが、口コミ等をみてよさそうなこれを選びました。
購入はこちら

受験者のバイブル的なサイトです。過去に口述試験の試験官もやっていた柳川先生が過去問の解説や試験によく出るテーマについてまとめてくれていて大変助けられました。これが無料なのは素晴らしいと思います。
2025年度は法令10/15、一般25/30と合格ラインの27/45を上回り、それぞれ40%以上という足切りにもかからず合格できました。終わってみれば法令単体でも受かっていた点数ではありますが、試験中は自信のない問題も多く6-7点はとれて足切りはなんとかクリアできているかなといった手ごたえで、一般も同時に受験していてよかったと感じました。
口述試験対策
筆記試験終了後は上記の柳川先生のサイトで解答予想が出るのでそこで答え合わせをして、合格していると確信してからは口述試験の勉強を始めました。正式な合格発表は12月に郵送で送られてくるのですが、試験は大阪会場なら1月中旬なのでそこから勉強を始めていては間に合わなくなってしまいます。
口述試験で使用した教材は以下の通りです。
・労働衛生のしおり

労働衛生関連の最近のトピック、統計、各項目の詳細まで過不足なくまとまっていると思います。労コン受験にあたってのバイブルです。毎年改定されるので必ず最新版を買ってください。安いですw
令和8年分はこちら
・これ1冊で完成!労働衛生コンサルタント試験対策(口述) 参考書&問題集

口述試験にはプール問題があるとされており、過去の受験者の口述試験を集めて分野ごとに模範解答や解説を作ってくれて口述の雰囲気をつかむには非常にとっつきやすい本です。いわゆる「あんちょこ本」に分類されるためこれだけで合格できるとはいえませんが、入り口としては問題ありません。書き込みながらやりたい方なので紙版を購入しました。適宜更新されているので、最新版を確認してから購入してください。
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・まるわかり職場巡視 工場編新版
口述試験対策講座でも講演される加部先生の職場巡視のテキストです。産業医未経験だと有害業務のある事業所のイメージがわからないので、どのような点に注意すべきか写真を交えて多数書かれており勉強になりました
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筆記試験でも重宝しましたが、口述試験でも重要なサイトです。筆記試験受験者は筆記試験の解答を送ると会員制サイトのIDとパスワードがもらえて、会員制サイトにアクセスできるようになります。こちらの会員制サイトには受験者が送った口述試験の再現問題と柳川先生のコメントが多数載せられており、これをみるだけでも筆記試験を受けた価値があると感じました。
・労働衛生コンサルタント受験準備講習会
毎年労働衛生コンサルタント会が主催、12月に口述対策が開催されています。現地開催とオンライン開催があり、オンライン開催は後日動画を見返すこともできます。参加費はそこそこかかりますが、専門家が講演してくれる貴重な会なので大半の受験者が参加していると思います。
日程確認や申し込みはこちら
これらの教材を用いながら仕事終わりにサンマルクを中心に知識を入れ込み、12月途中からはXで知り合った労コン受験者の先生とオンラインで口述試験対策を行いました。
口述試験では15-20分と長くない時間ではありますが、色々な問題がいろいろな切り口から聞かれ、端的にスムーズに答える必要があります。頭には入っていても耳で聞いて口で答えるのはなかなか難しい場合も多いので、口述のトレーニングは大事だと感じました。
これ1冊で完成!労働衛生コンサルタント試験対策(口述)の問題はお互いすらすらといえるようにして、あとは労働衛生のしおりや口述対策講習会でよく出てくるテーマなどから問題を自作して出題、解答するトレーニングを行いました。
Xで労働衛生コンサルタントや労コンなどと検索すると同時期に勉強してる方々が見つかるはずです。最近は受験用のサロンのようなものもありますし、勉強環境はずいぶんよくなってるんだろうと思います。ただし、これらは本来の労コンの目的からは逸れた「受験ハック」のような手法なので、問題の難化、問題や合格基準が変わるなどの変化は今後起こってくるのかもしれません。
(全く違う分野の資格ですが、宅建が人気になりすぎて最近一気に難易度が上がったと聞いています)
口述試験は1月中旬の大阪会場、1月下旬の東京会場を選択することができます。地理的な問題と日程的な問題(大阪会場は2日間、東京会場は5日間でどこに当たるかわからないので東京は休みを取りにくい)から大阪会場を選びました。大阪と東京で2週間ほど間があるので、東京のほうが有利じゃないかという意見も毎年ありますが、実際あまり関係ないようです。むしろ大阪のほうが2週間前にあるから優しくしてもらえるという噂まであり、関東在住でも大阪に受験しに来る方もいるとか聞いたこともあります。
口述試験
大阪会場1日目の午後にあたっていました。当日午前早めに新幹線で出発、予定の2時間ほど前に到着して控室で勉強しながら出番を待ってました。服装はスーツ一択だと思います。受験者の大半はスーツでした。スーツ以外で加点されることはないでしょうし、余計な減点要素を作る必要はありません。受験者の3~4割ほど女性がいたのが印象的でした。年齢層は20代~60代くらいまで幅広い感じでした。

ほぼ時間通りに呼ばれて試験室の手前までいきました。このとき荷物などはすべて持っていくように指示されました。試験官の準備ができると中に入るよう促され、鞄やコートなどは荷物置き場的なところにおいて着席、受験番号と名前を言って試験が始まりました。
口述試験の内容は別記事にまとめる予定です。実務家のための労働安全衛生のサイトの会員制サイトには受験者から柳川先生に送られた口述試験の記録が載っていて、その中に僕の送ったのものも載ってます。
試験時間は15分程度でした。試験官から何度も「未経験なのでわからないかもしれませんが」などと言われたのでやっぱり実務未経験はイメージ悪いのかなぁと思いつつも、問われた内容は比較的基礎的なものが多くて答えやすかったです。緊張しまくってましたがなんとかなりました。わからなかったもの1、誤答1で残りはおおむね答えられたと思ってます。
試験終わりには関西の界隈民とオフ会してもらいました。試験に落ちたら15分のために大阪に行っただけになるところだったのでお付き合いいただいたみなさんありがとうございました。
昨日は試験で大阪へ 終わってからオフ会二次会?のカフェに合流させていただきケーキで糖分補給しました🍰 その後夜の部で肉を食べて久々のアルコールを飲んで帰路につきました
初めてお会いできたねむさん@nemunemu3687、めるさん@omoticat_meru、そしていつもお世話になってる小枝さん@koeda_dpoint、らびさん@Rabbidayonn ありがとうございました😊
皆様今年も1年よろしくお願いします— ひろし@お得×投資×精神科 (@hiropsy1) January 15, 2026
帰宅後に試験内容と自分の回答を覚えている限り柳川先生に報告のメールを送りました。すると翌日には返事があり、痛い失点もあるがほぼ答えられてるので90%は合格してるんじゃないかとの返事をいただき、少し心に余裕をもって結果発表を待っていました。
無事に合格証が届いたのでこれで間違いないですε-(´∀`;)ホッ
今年度受験した方々お疲れ様でした
応援していただいた方々ありがとうございました😊 https://t.co/ym2hdgVeWz— ひろし@お得×投資×精神科 (@hiropsy1) February 28, 2026
結果は合格。その後、登録手続きまで完了し、正式に労働衛生コンサルタント(保健衛生)となりました。産業をやるだけなら登録手続きは不要だとは思いますが、労働衛生コンサルタントと名乗れなくなるのでどうせならと思い登録まで行っておきました。
登録の手続き遅れてしまったので遅くなりましたが登録証も無事に届きました まだ実態は何もありませんが事務所という体裁になります
レターパックの中に裸で紙が入ってて少しびっくりしました
開ける時一緒に破れるかと思いました😅 https://t.co/4bri2SxzZM— ひろし@お得×投資×精神科 (@hiropsy1) April 5, 2026
費用の内訳
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 試験手数料 | 24,700円×2(2024年度・2025年度の2回受験) |
| 参考書代 | 10,000円程度 |
| 口述対策講座 | 29,000円 |
| 口述試験(大阪)への交通費 | 全額WESTERポイントで支払い |
| 新規登録手数料 | 20,000円 |
| 合計 | 108,400円+WESTERポイント |
1回落ちてしまったので24700円余計に払ってますがそれなりにはかかりますね。WESTERポイントは西日本民なら使えるとめちゃくちゃお得なのでよければこちらの記事を読んでみてください。
取得後
声をかけてくれた知人の会社で、嘱託産業医として活動を始めました。ちょうどその頃に従業員が50人を超え、産業医の選任が必要になるタイミングに間に合いました。知人と相談しながら衛生委員会、健康診断の事後措置、ストレスチェックなどを行っています。幸い労災などは今のところ起きていないようです。このときにも労コン口述の勉強でお世話になった先生にいろいろと教えてもらいました。
また、これを機にあれこれやってきたものもまとめて法人を作りました。こちらについても別記事で紹介するつもりです。
こんな医師におすすめ/おすすめしない
おすすめな医師
- 産業医を始めたいが研修を受ける時間的な余裕がない
- スポット業務や副業など、臨床以外の働き方の幅を広げたい
- すでに産業医を始めているがステップアップしたい
おすすめしない医師
- 産業医をする予定がまったくない
- 資格を取ること自体が目的になっている
- 産業医ができればいいが、基礎研修の単位がかなり貯まっていて、そちらで要件を満たす方が早い
よくある質問
Q. 医師なら筆記試験は免除されますか?
A. 全部ではありません。産業医学基礎研修または産業医学基本講座を修了した医師は筆記全科目免除の申請ができますが、それ以外の医師は「労働衛生一般」と「健康管理」の免除で、原則「労働衛生関係法令」の受験が必要です。
Q. 産業医の資格だけなら、基礎研修と労コン、どちらが早いですか?
A. 単位が貯まっているなら基礎研修の方が早い場合が多いです。労コンは試験対策の時間はかかりますが、国家資格が残り、コンサルタント業務への広がりがあります。僕のように単位がゼロからで、知識も体系的に学びたい場合は労コンに分があります。
Q. 試験に合格したら、すぐ名乗れますか?
A. 名乗れるのは登録後です。合格後に指定登録機関へ登録申請を行い、登録されて初めて労働衛生コンサルタントとして活動できます(新規登録手数料20,000円)。
Q. 産業医の実務経験がなくても合格できますか?
A. 合格可能です。産業医資格なし・実務経験なしで合格しました。口述での試験官の反応をみると実務経験なしはイメージはよくないかもしれませんが、それだけで不合格になることはないようです。
Q. 費用と期間はどれくらいかかりますか?
A. 僕の場合は2年かかりました。費用は合計11万円+αです。1年で合格すれば受験費用が1回で済む分もっと抑えられます。
まとめ
- 労コン(保健衛生)は、合格すれば産業医の要件を満たせる国家資格で更新不要
- 医師には科目免除があり、全免除ルートと法令1科目ルートがある
- 産業医未経験でも取得は可能。僕は2年かけて合格し、知人の会社の嘱託産業医になれた
- 産業医をする予定がない医師には不要。やる気のある医師にはキャリアの選択肢を広げられる資格
投資では卵は一つのカゴに盛るなという格言があると思います。保険診療だけでは不安、だけど自由診療をやるのも不安、健診や献血はコスパタイパ悪い、副業といってもできるものがない、という方で産業医に興味ある方は労コン取得ルートも考えてみてはいかがでしょうか
ご質問ご指摘あればXのアカウントまでどうぞ


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